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株式会社ランドスケープ・プラス|LANDSCAPE PLUS LTD

【EVENT】ののあおやまで「とりのおうちづくり」イベントを開催しました。

私たちランドスケープ・プラスがデザイン監修に携わった「ののあおやま」の森で、「とりのおうちづくり」と称した野鳥の巣箱づくりイベントを開催しました。本来、野鳥は卵や雛を天敵から守るために、樹木の幹に出来た空洞を利用して巣を作りますが、完成後間もない「ののもり」(ののあおやまの森の名称)では、木々が若いため巣作りに適した樹木がありません。そこで、人工的に巣箱を設置することで野鳥の繁殖の手助けをすることを巣箱設置の目的としています。

本イベントの講師には、NHKラジオ「夏休み子ども科学電話相談」の回答者(野鳥担当)を務められていた中村先生をお招きしました。参加者は普段からののもりを利用している児童館の児童とその親御さんたち。イベントでは、はじめに中村先生より巣箱を設置する目的や、今回のターゲットにしているシジュウカラについてのレクチャーが行われました。巣箱作りでは、子供たち自らが工具を使用して巣箱を一から組み立て、完成後には巣箱に絵を描いてもらいます。これからは、この場所へ遊びに来るたびに木々の中にいる鳥の声や動きに関心を持つようになることでしょう。

森が成長するプロセスに地域の子供たちを巻き込むことで、ののあおやまに愛着を持ってもらい身近にある自然に興味を持つきっかけになってほしい。そのような考えを実現するため、ののあおやまでは私たちが主体者となって年に4回、協働巡回と呼ばれる森の健康診断と生態調査を行っています。明治神宮や赤坂御所といった都内有数の大規模緑地に囲まれたこの場所で植生や生態系の変化を継続調査することが、事業の価値を裏づける重要なエビデンスになると考えるからです。

ランドスケープ・プラスは、都市の中に自然をつくりだすデザインだけでなく、都市の中で自然をそだてるデザインにまで関り続けます。そして、地域の子供たちだけでなく、森づくりに関心のある事業者や学識者を巻き込みながら、収集した情報を共有化し価値あるエビデンスとして発信することが、持続可能なまちづくりの経営に欠かせない時代へと移行しつつあることを実感しています。新たな開発で森づくりを行いたい、あるいは既存の緑地を使って事業の価値化を図りたい等のご相談があれば、弊社HPのリクエストフォームからご連絡をいただければ幸いです。身近にある自然を活用したライフスタイルやワークスタイルの探求にこそ、コロナ後の社会が目指すべき本流があると私たちは考えています。

講師の中村先生より、鳥の巣箱を作る目的を子供たちへレクチャーする様子

左:巣箱に絵を描く子供たち   右:巣箱を設置している様子


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