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東京工業大学大岡山キャンパス

Tokyo Institute of Technology "Ookayama Campus"

ランドスケープと最先端環境技術の融合

東京工業大学大岡山キャンパスは東京湾へとつながるゆるやかな南斜面の丘陵地に位置しており、夏の卓越風や降雨後の水の動きを操作しやすい状況下にあります。ランドスケープが目指したのは、自然エネルギーと都市や建築をどのようにコンパクトでスマートに融合できるかという今日的命題をキャンパスの再生を通じて実現することでした。ここでは、本館前の桜並木を大きな一枚の「床」で保全し、地下化された図書館上部を南斜面の「丘」に復元することで、熱負荷を低減する桜並木のクールトンネルと蓄熱や蒸散効果の高い斜面緑地の輻射システムによって自然エネルギー循環の最大化を図っています。風をつなぎ水をいなす日本古来のランドスケープ的手法と、最先端の環境技術をまとった建築様式の融合によって、本学が掲げる「知の創造」の場にふさわしい風景がキャンパス全体に広がりつつあります。生命科学と環境工学が融合したイノベーティブなキャンパス再生の取り組みが、低炭素型まちづくりの先進事例となって、21世紀の世界を牽引する人材育成につながることを願っています。

東京工業大学大岡山キャンパス地形図
東京工業大学大岡山キャンパスマスタープラン

事業名 東京工業大学大岡山キャンパス整備計画

所在地 東京都目黒区

用 途 大学

事業主 東京工業大学

設 計 ランドスケープデザイン:ランドスケープ・プラス

    建築:安田幸一研究室、東京工業大学施設運営部

施 工 錢高組、イビデングリーンテック(図書館)

    東武緑地(本館前プロムナード)他

規 模 敷地面積:137,060.64㎡ 建築面積:1,933.63㎡

竣 工 2011年(図書館)、2006年(本館前プロムナード)他

受 賞 2011年:グッドデザイン賞(公共用途の建築物・空間部門)

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