Wellith One Aoyama

Wellith One Aoyama

 

大規模緑地と呼応するグリーンアーキテクチャー

計画地は青山の高台にあって、周辺には明治神宮、赤坂御所、青山霊園といった大規模な緑地があります。これらの緑地には高さ20mを超える多様な樹木が生育しており、それぞれの緑地が相互に呼応することで都市の中に生態系ネットワークを構築してきました。一方で、コロナ後の社会では、都市生活者の公衆衛生に対するリテラシーが高まり、新鮮な空気を提供する緑地はウェルネスネットワークの役割を担うことで、その価値を益々高めることになるのではないでしょうか。私たちは、高密な都市の中に大規模緑地とつながる立体的な緑を纏った建築「グリーンアーキテクチャー」を創り出すことによって、人間の精神的安定や身体的健康に貢献する居住空間を提供したいと考えました。

きっかけは、190年前に北斎によって描かれた「青山円座松」。小山のように見える大きな松のもとで楽しそうに酒宴を行う人々の姿を描いた一枚の絵から、この地が普遍的に持つ快適性の原型を見出したことにあります。大規模緑地と同じ高さの小高い丘をイメージした緑のつながりは、青山の安定した台地や、悠久の歴史に培われた自然の力強さを表現しています。地域の人々が大切に守りつないできた歴史ある場所と居住空間を接続させるプランニングにこそ、コロナ後の暮しを考えるヒントがあるのではないか。医療やテクノロジーの飛躍的な進化は現代人に疫病の恐ろしさを忘れさせ、都市から歴史的な文脈を喪失させましたが、東京にはまだ鎮守の森のような場所がたくさん残っていることに、コロナ後の社会を見据えた都市再生手法の活路を見出すべきではないでしょうか。このプロジェクトには、そのような未来を語り得るだけの空間と時間の拡張性を兼ね備えているのです。

北青山地形図.jpg
NTT北青山マスタープランs300A4.jpg

事業名   Wellith One Aoyama

所在地   東京都港区

用 途   共同住宅

事業主   NTT都市開発

設 計   ランドスケープデザイン:ランドスケープ・プラス

      デザイン監修:コンラン&パートナーズ

      設計監理:アール・アイ・エー

規 模   敷地面積/1636.11㎡ 建築面積/1035.95㎡

施 工   清水建設、イビデングリーンテック

竣 工   2019年

​受 賞   2020年:グッドデザイン賞

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