ののあおやま

NONOAOYAMA

 

100年先を見据えた自然回帰の街づくり

全世界を恐怖に陥れた新型コロナウィルスの猛威は、人間が大いなる自然の一員であるという事実を私たちに突きつけました。人間と自然の関係性が希薄になった都市環境において感染者が爆発的に増加したことも、身近な暮し方や働き方を再考するきっかけになるではないでしょうか。折しも、コロナ禍中に生まれた街「ののあおやま」。「のの」とは、日・月・神・仏など、すべての尊ぶべき事象を指します。「ののあおやま」という街の名前には、自然の尊さに包まれ、その有難さを改めて感じさせてくれる地になること、その感性に共感した人々が集い、新たな魅力が生まれていく地になることへの願いが込められています。
計画地は洪積層の高台にあって、明治神宮や赤坂御所といった都内有数の大規模緑地に囲まれた場所にあります。人の手によって100年の時間をかけてつくられたこれらの森は、高密化する都市環境において、気象災害の緩和や大気汚染の浄化といった重要な役割を担ってきました。私たちは、大規模緑地の植生や生態系を丹念に調査し、新たな森が継承すべき樹林の構成や目指すべき林相の遷移を見極めることに努めました。そして、次の100年を見据えて、目指すべき森の世界観や価値観を共有するワークショップを開催し、グリーンマネジメントを担う人材育成を行ってきました。いっときの興味や思いつき、時流などではなく、人間が自然の一員であるという生命観にかなった持続可能な未来像を、次世代の子供たちへ引き継いでいくことが「ののあおやま」使命だと考える所以がここにあります。小さな森で行われる活動が、やがては大きな森とつながり、自然回帰の街づくりがここ青山からはじまることを願ってやみません。

北青山地形図.jpg
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事業名   北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト ののあおやま
所在地   東京都港区北青山三丁目227番4
用 途   店舗、サービス付高齢者向け住宅、賃貸住宅
事業主   青山共創、東京建物、三井不動産、

      三井不動産レジデンシャル
設 計   ランドスケープデザイン監修 ランドスケープ・プラス
      外装デザイン監修 隈研吾建築都市設計事務所
      樹種選定アドバイザリー 東京農業大学客員教授 濱野周泰
      設計監理:鹿島建設

規 模   敷地面積:7,895.01m²、建築面積:2,849.12m²
施 工   鹿島建設
竣 工   2020年

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