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武蔵学園キャンパス再編計画

Musashi Academy of the Nezu Foundation

大切な風景を継承するキャンパス再編計画

武蔵学園は、1922年に日本初の7年制旧制高校として開校し、2022年に創立100周年を迎えます。記念事業の一環として計画された「理科・特別教室棟」の建設に伴い、武蔵学園らしいキャンパスの再編を提案することが、本プロジェクトにおける私たちに与えられたミッションでした。

創立時に掲げられた建学の三理想である「東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」、「世界に雄飛するにたえる人物」、「自ら調べ自ら考える力ある人物」には、教育によって将来の日本を背負う優秀な若者を育てることが最大の社会貢献であると考えた創立者の思いが込められています。人材育成の場である武蔵学園のキャンパスは、安定した武蔵野台地にあって神田川流域の一部を形成しているという地勢学的特徴を持っています。私たちはキャンパスの再編にあたり、学園が創立以来大切に継承してきた「すすぎ川」と「大径木」の存在に建学の精神性を見出し、この二つの優れた環境基盤を軸にキャンパス空間の新たな構成を考えました。学園内を流れるすすぎ川を「学びの水脈」軸、学園内の大径木群を「対話の杜」軸と位置づけ、二つの軸が交差する空の開けた場所に生徒が集える広場を創りました。ここに集う生徒たちが、学園の歴史や先人の情熱に想いを馳せながら、学園の理想や社会の未来に想いを巡らせることを期待してのことです。この場所で仰ぎ見る風景が、学園から巣立ち世界に雄飛する若者たちの心に大切な思い出となることを願っています。

武蔵学園地形図.jpg
武蔵学園マスタープランs800A4.jpg

事業名 学校法人根津育英会武蔵学園武蔵高等学校・中学校

所在地 東京都練馬区

用 途 高等学校・中学校

事業主 根津育英会武蔵学園

設 計 基本設計+実施設計アドバイザリー

    ランドスケープ:ランドスケープ・プラス

    建築:株式会社ブルースタジオ

    実施設計:株式会社武蔵エンタープライズ

規 模 敷地面積/78197.00㎡ 延床面積/6139.00㎡

施 工 清水建設、東武緑地

竣 工 2019年

 

 

 

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