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岐阜市 全景

市庁舎 銘板

長良川から庁舎を望む

岐阜市 全景
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地域のつながりを司る庁舎のランドスケープ
岐阜市の中心市街地は、駅周辺エリアの「都市・交通機能」、柳ケ瀬エリアの「商業・文化機能」、長良川や岐阜公園周辺エリアに代表される「自然・歴史機能」が一定の距離をもって分散しており、新庁舎のランドスケープには、これらの機能をつなぎあわせる役割が求められ ました。この実現に向けて、私たちは3つの目標を掲げました。1つ目は、庁舎南側を都市や交通の接続点と位置づけ、駅側にむけて都市的な景観をつくりだすこと。2つ目は、庁舎北側の屋上を歴史や文化の象徴とし、金華山や長良川の風景を楽しみながら、地域の自然に触れられる機会を提供すること。3つ目は、行政を司る庁舎と文化を育むメディアコスモスの間につくられる広場が、駅周辺や柳ケ瀬エリアの都市的街並みと旧市街地エリアの歴史的街並みをつなぐ市民活動の拠点となること。庁舎完成直後のコロナ禍により、様々なイベントは中止されましたが、多くの人々が広場や屋上で寛ぎながら過ごす風景は、居心地のよい地域の環境こそが市民の誇りであることを私たち設計者に教えてくれました。岐阜市ならではのゆったりとした時間を積み重ねながら、街全体がつながりながら成長していく様子をこれからも見守り続けたいと思います。
