ブランズシティ調布

BRANZ CITY Chofu

調布の歴史と自然をつなぐ住まいづくり

ブランズシティ調布は、府中駅から徒歩10分程の甲州街道に近く、布多天神社を中心に賑わった往時の面影を感じられる地域にあります。駅前開発や街道拡幅などによって街の風景が大きく変貌する中、ランドスケープのデザインを通じて歴史ある緑を暮らしの中心に据えた共同住宅の在り方を実現したいと考えました。計画において、布多天神社の森とつながる緑で敷地外周を囲い込み、ロの字型の配棟により生まれた中庭に核となる緑を創り出すことで、この場所の重層された時間を緑の入れ子構造によって表現しています。エントランス前に広がる中庭には、調布の原風景である武蔵野の雑木林や河岸段丘の斜面緑地を再現し、この地の歴史と自然が育んできた時間や空間のつながりに想いを馳せる環境を提供しています。この中庭が居住者の暮らしに寄り添い、悠久の歴史とつながる緑あふれる風景となって、世代をつなぐ心豊かな物語を生みだせる場所へと成長することを願っています。