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南池袋公園

Minami-Ikebukuro Park

 

消滅可能性都市が掲げる持続可能な公園経営

人口減少社会を迎える中、高度成長期の都市化や出生率の増加によって生み出された公園は、公共資産としての基本的な機能を遵守しつつも時代の変化に応じた役割を担う必要があります。豊島区は日本一の高密都市でありながら2014年に23区唯一の消滅可能性都市に指定されましたが、この指摘をバネに公共空間を官民が一体となって活用する「人が主役の街づくり」を掲げました。南池袋公園は、2015年に完成した豊島区新庁舎に続く官民協働の続編ともいえるプロジェクトです。私たちは池袋副都心のマスタープランづくりや新庁舎の設計に携わりながら、駅を中心に半径500m圏内に位置するそれぞれの公園が果たすべき役割を整理し、南池袋公園を再生するための総合プロデュースを行いました。計画にあたっては大きな芝生のある公園を都市のリビングとして位置づけ、災害時は炊き出し支援を、日常時は賑わいの核となるカフェレストランを併設しながら、売上の一部を地域貢献費として公園の運営に使える仕組みを考案。地元住民の参加による持続可能な公園経営を行うための制度設計や運営組織を構築することで、成熟社会にふさわしい公園資産の新たな活用手法を実現しています。 南池袋公園の取り組みに賛同する人々のつながりが不透明な未来予測を覆す力となり、豊島区全体で「人が主役の街づくり」が実現されるよう、私たちも運営組織のメンバーとして持続可能な公園経営を引き続き支援して参ります。

としまエコミューゼタウン地形図
桜上水ガーデンズマスタープラン

事業名 南池袋公園復旧整備工事

所在地 東京都豊島区

用 途 公園、カフェレストラン、防災倉庫

事業主 豊島区

計 画 総合プロデュース:ランドスケープ・プラス

    カフェレストラン企画:船場

設 計 ランドスケープ・デザイン:ランドスケープ・プラス

    建築:久間建築設計事務所

    照明:トミタ・ライティングデザイン・オフィス

    サイン:氏デザイン

運 営 南池袋公園をよくする会

規 模 敷地面積:7,818.50㎡

    建築面積:265.27 ㎡

施 工 西武造園(Ⅰ期)、かたばみ興業・松本建設(Ⅱ期)

竣 工 2015年(Ⅰ期)、2016年(Ⅱ期)

受 賞 2017年:グッドデザイン賞(地域・コミュニティづくり/

         社会貢献活動)

         照明学会 照明デザイン最優秀賞

    2018年:日本造園学会 学会賞

    2019年:日本ファシリティマネジメント大賞 優秀FM賞

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