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京都女子大学図書館

Kyoto Women's University Library

 

時間と空間を自由に往来できる「知」の居場所づくり

京都女子大学東山キャンパスは、南北に延びる東山連峰の一端を成す丘陵地の麓にあり、京都の中心に鎮座する西本願寺と秀吉公が祀られる豊国廟をつなぐ東西の軸線上にあります。この東山キャンパスの中核に位置する新たな図書館の計画にあたっては、東山の豊かな自然環境と京都の歴史ある都市文化が交わる「知」の結節点としての「場」づくりを目指しました。私たちが考えた「場」づくりとは、ランドスケープと建築が一体となり、周辺環境と融合した空間によって、過去と未来、自然と都市を自由に往来できるような、学生のための「知」の創造を促す居場所づくりのことです。この実現のために、ランドスケープ計画の骨格となったのが東山とのつながりの中に位置づけた「地」としての「京女坂」であり、建築配置のきっかけとなったのが京都の町割りの中に見出した「図」としての「知恵の蔵」と「交流の床」でした。

私たちは、京都女子大学が掲げる建学の精神「すべてのいのちを大切にする心」を、「京都の自然と歴史の中で育まれてきた時間や空間のつながりに想いを馳せられる居場所づくり」として受け止め、プロポザールから設計監理に至る道程を歩んできました。私たちが関わってきた時間や空間が、やがては東山の風景そのものとなって、学生の心が大いなる自然の中を自由に往来できる「知」の居場所となることを願ってやみません。

桜上水ガーデンズ地形図
桜上水ガーデンズマスタープラン

事業名 京都女子大学図書館 
所在地 京都府京都市東山区
用 途 大学図書館
事業主 学校法人京都女子学園
設 計 ランドスケープデザイン:ランドスケープ・プラス
    建築設計:安田アトリエ+佐藤総合計画
施 工 鹿島建設、住友林業緑化
規 模 敷地面積:12,455.86m² 建築面積:4,756.6㎡
竣 工 2017年

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